新事業創造プログラム事例
「三井物産プラントシステム様 新事業創造に向けた風土醸成と段階的な実践的スキル構築」
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こんにちは、マキシマイズの田中です。
今回は新事業創造の風土醸成と、実践手法の習得を目的としてビジネスモデル・ナビゲーターを活用した新事業創造研修プログラムを3年に渡り段階的に導入いただいている三井物産プラントシステム株式会社様の事例をご紹介いたします。
代表取締役社長 谷垣匡輝様にお話をうかがいました。
新事業創造プログラム事例
「三井物産プラントシステム様 新事業創造に向けた風土醸成と段階的な実践的スキル構築」
- 三井物産プラントシステム株式会社
代表取締役 - 谷垣 匡輝様
新事業創造の研修を実施いただいた背景と目的、ビジネスモデル・ナビゲーターを採用いただいたポイントを教えていただけないでしょうか。
当社は、電力・交通・製鉄・化学などの各種産業分野でプラント・設備機器やサービスを提供する専門商社です。社会を取り巻く環境は常に変化していますが、特に当社の関わるプラント、エネルギーの分野では環境対策や生産性向上に於けるニーズの高まりが加速しており、当社は、お客様や世の中のニーズに対して機能を発揮しながら、解決策の提供や新たな仕組みづくりによって、社会や経済の発展に貢献することを目指しています。
そのような方針の中で、新事業の創造に対する社内の風土を醸成し、実践的なスキルを身につけていくために、ビジネスモデル・ナビゲーターを活用した事業創造ワークショップを採用し継続的に実施しています。ビジネスモデル・ナビゲーターの手法は、ビジネスモデルパターンをヒントにしたアイデアの創造や、ビジネスモデルの4軸に基づく検討などのツール活用に加え、アイデア創造から具体化までのプロセスが明確で実践的であり、当社にとって有効であると考え採用にいたりました。
そのような方針の中で、新事業の創造に対する社内の風土を醸成し、実践的なスキルを身につけていくために、ビジネスモデル・ナビゲーターを活用した事業創造ワークショップを採用し継続的に実施しています。ビジネスモデル・ナビゲーターの手法は、ビジネスモデルパターンをヒントにしたアイデアの創造や、ビジネスモデルの4軸に基づく検討などのツール活用に加え、アイデア創造から具体化までのプロセスが明確で実践的であり、当社にとって有効であると考え採用にいたりました。
3年にわたり段階的に導入を進めていただきましたが、その狙いについて教えていただけないでしょうか。
段階的に実施した背景は、会社側が新規事業の創造を推進する姿勢を示すこと、また繰り返し研修を行うことで組織にマインドとスキルを定着させ、”お勉強”ではなく実際に新たな事業を生み出すところまで持っていきたいと考えているためです。
1年目、2年目は、まずは事業創造スキルを広く底上げし定着させるため、様々な部署、階層から横断的に参加者を集めチーム編成して1日のワークショップを実施しました。役員クラスから現場まで2年合計で全25チーム延べ120名ほどの社員に参加してもらいました。
3年目となる今回はこれまでの成果を活かし“限りなく実践に近い研修”と位置づけ、実際の新規事業の承認プロセスを念頭に、約3ヶ月のプログラムを実施しました。各産業領域を担当する事業本部を主体としたチームにコーポレート部門のメンバーを加えて8チームを編成し、各チームは自本部の新事業アイデアを考え、最終的に新規事業案を役員向けにプレゼンテーションしてもらいました。
最初の2日間のワークショップで、業界の動向や事業機会の分析を踏まえてアイデア創造、数値モデルまでを作成。その後の2か月間でチーム毎にアイデアの市場性に関する初期調査を行い約10分のプレゼンテーションにまとめてもらい、最終のプレゼンテーションでは各役員からアイデア実現に向けて検証すべきポイントなど具体的なフィードバックを行いました。
長期に渡るプログラムでしたが事業創造のプロセスやテンプレートに加え、プレゼンテーションにもテンプレートが用意されていたこと、さらに調査/プレゼン作成期間の途中でマキシマイズ社からフィードバックなどのサポートを得られ事業創造に於ける考え方・要件等を学習・整理しながら新規事業案を纏められたことも有効だったと考えています。
1年目、2年目は、まずは事業創造スキルを広く底上げし定着させるため、様々な部署、階層から横断的に参加者を集めチーム編成して1日のワークショップを実施しました。役員クラスから現場まで2年合計で全25チーム延べ120名ほどの社員に参加してもらいました。
3年目となる今回はこれまでの成果を活かし“限りなく実践に近い研修”と位置づけ、実際の新規事業の承認プロセスを念頭に、約3ヶ月のプログラムを実施しました。各産業領域を担当する事業本部を主体としたチームにコーポレート部門のメンバーを加えて8チームを編成し、各チームは自本部の新事業アイデアを考え、最終的に新規事業案を役員向けにプレゼンテーションしてもらいました。
最初の2日間のワークショップで、業界の動向や事業機会の分析を踏まえてアイデア創造、数値モデルまでを作成。その後の2か月間でチーム毎にアイデアの市場性に関する初期調査を行い約10分のプレゼンテーションにまとめてもらい、最終のプレゼンテーションでは各役員からアイデア実現に向けて検証すべきポイントなど具体的なフィードバックを行いました。
長期に渡るプログラムでしたが事業創造のプロセスやテンプレートに加え、プレゼンテーションにもテンプレートが用意されていたこと、さらに調査/プレゼン作成期間の途中でマキシマイズ社からフィードバックなどのサポートを得られ事業創造に於ける考え方・要件等を学習・整理しながら新規事業案を纏められたことも有効だったと考えています。
これまでの成果はいかがでしたでしょうか?
実際に新たな事業を生み出すという目的に向けて着実に成果が出ていると感じています。特に今年実施をしたプログラムでは、出来上がったアイデアは当社が取り組むべき事業案として具体性の高いものもあり、実現に向けて検討を継続して欲しいアイデアもありました。また一方でこれまでの当社が培ってきた知見や資産を活かしながら、これまで検討の機会のなかった新たな事業機会を狙うアイデアもあり興味深い結果となりました。
今回、各参加者は約3ヶ月でアイデア創造からプレゼンテーションまで作成するプロセスを体験できましたので、今後また新たなアイデアを考える際も同じ方法で成果が出せることを実感できたことが大きな成果だと感じています。
今後もニーズに対するより多くの役割、より多くの新事業を作り出していく事を目指しアイデア創造や事業検証など事業創造のマインドとスキルを普及させていきたいと考えています。
今回、各参加者は約3ヶ月でアイデア創造からプレゼンテーションまで作成するプロセスを体験できましたので、今後また新たなアイデアを考える際も同じ方法で成果が出せることを実感できたことが大きな成果だと感じています。
今後もニーズに対するより多くの役割、より多くの新事業を作り出していく事を目指しアイデア創造や事業検証など事業創造のマインドとスキルを普及させていきたいと考えています。
ポイント
- 目的:
- 新事業の創造に向けた風土醸成と実践的スキルの社内普及
- 実施内容:
- 自社事業をテーマとした事業アイデアの創造とプレゼンピッチの作成
- 成果:
- のべ受講者136名。創出したアイデア数27件。
今回は事業創造スキルの獲得に向け、段階的にプログラムを発展させていった事例をご紹介させていただきました。
今後もビジネスモデル・ナビゲーターの事例やセミナーの情報などご紹介させていただきます。
WRITER
- 田中 陽介(たなか ようすけ)
- 株式会社マキシマイズ コンサルタント
株式会社マキシマイズにて、国内大手企業向けに海外の有力ITやイノベーション手法の日本導入を支援。新規事業立ち上げ、事業開発に強みを持つ。広告代理店、中国向け電子コミック配信事業、プロ野球独立リーグ球団運営を経て現職。「イノベーションの攻略書」共訳。立教大学法学部卒業。